こんな隠しページまで来てくれて、ありがとう。
ここに書くのは、まさにチラシの裏って感じ。
つまんない身の上語りの独り言です。
ここは未来人のファンサイトだから、
わたしの個人的な話なんて置いても仕方ないんだけどね。
でも、これはわたしが未来人オタクになるまでの
話でもあるから、どうしても書いておきたかったの。
自己満足なんだけど、せっかく辿り着いてくれたあなたは、
読んでくれると嬉しいな。
これから話すわたしの体験は、とっても奇妙な話。
色んなところを伏せないといけないこともあって、荒唐無稽で、支離滅裂な話になっちゃってるけど、全部本当にあったことだよ。
……少なくとも、わたしはそう思ってる。
あれは、わたしが10歳の頃でした。
わたし、ちょっと大変なものを見ちゃって、それから5年くらいの間、両親に軟禁されてたの。
もう、この時点で「嘘でしょ!?」って感じだよね。
でも、ほんとにわたしは、仲良くなった使用人のお姉さんが、見かねてたまにこっそり外に出してくれる以外は、ずっと家に閉じ込められたままでね。
そして、15歳のある日、とある事件に巻き込まれて、両親は殺されて、わたしも死にかけた。
あのときは、自分が生きてるのか死んでるのかもよくわからなくて。
……でも、別にこのまま死んだっていいやって思ってたんです。
世界が狭くて、両親のことは信じられなくて、いつか殺されるんだろうなって怯えるばかりの毎日だった。
人生に希望がなかったから、この世に未練なんてなかったの。
そうやって生きる気力を失ったまま、わたしはどうやら魂だけの存在になって、どこかを彷徨ってたみたいで。
……そんなとき、誰かがわたしを助けてくれたんです。
すっごく超常的な体験だったせいか、なんだかちょっと記憶があいまいなところもあるんだけど。
でも、これだけは確かなの。
わたしを助けてくれた誰かは、この時代の人間じゃ持ちえないような、不思議な力を使ってた。
その誰かのおかげで、わたしは真実を知ることができたんだ。
わたしが昔見てしまったものの真相。
両親は許されないことをしたけれど、それでもわたしを愛して、守ろうとしてくれていたってこと。
そして、両親を殺した真犯人が、友達だと思ってた使用人のお姉さんだったこと。
それを知って、ショックも大きかった。
でも、このまま死んではいられない、この事件を解決したいって、初めて生きる気力が湧いてきたんだ。
それで、わたしは現世に戻ってきた。なんとか自分の力で警察に連絡して、生き延びることができたんだ。
保護されてから病院で目覚めたとき、これからどうしようって、しばらく呆然としちゃった。
でも、そのときのわたしはもう、死んでもいいやって思うことはなかった。
だって、この世は捨てたものじゃない。絶望してたわたしを助けてくれるような、素敵な人がいるんだから!
そのあと、わたしは遠縁の親戚に引き取られて、今は幸せに暮らしてます。
新しい家族は、わたしを温かく迎えてくれました。
久しぶりに学校に行ったときは、だいぶ戸惑ったりもしたけど、今は毎日がすごく楽しい。
……ここまでの話が、未来人とどう繋がってるか。
それはもう、言わなくてもわかるよね?
とにかくこれが、わたしの始まり。
今のわたしを、未来人オタクたらしめる、大切な記憶なんです。
夢だ、妄想だ、ただの臨死体験だって、笑われるかもしれない。
でも、誰になんて言われたって、わたしは信じてる。
未来人は絶対にこの世にいて、時にわたしたちを助けてくれる、素敵な存在なんだって!